会社の定時を過ぎた頃、嫁さんから携帯に着信。何かあったかな?と思いつつ電話に出ると、息子を保育園に迎えに来たのだが、足が痛くて歩けないと言っていると言う。
どうも、保育園の園庭で遊んでいる時に何処かから飛び降りた時に足を痛めたそうな。飛び降りた当初は何もなく普通にしていたものの、降園時になって痛みだしたらしく、きっと捻挫か何かじゃないかと。嫁さんは徒歩で迎えに行っていたので、車を取りに家に戻るとのことで、その間に今からでも診てもらえる病院を探しておいて欲しいとのこと。
時刻は17時を過ぎており、当然ほとんどの病院が既に外来診察を終了。いくつかはまだ受け付けてくれそうな病院も見つかったものの、市の夜間休日診療案内に電話した方が確実そうなので、嫁さんにメールで調査結果を伝え、直接電話してもらう。
少しして病院が決まった旨の連絡が入ったので、会社を出て病院の最寄り駅に向かう。そもそもまだ歩けない娘に加え、歩けなくなった息子も抱え、嫁さんは相当大変だったろうと思う。。。9kg弱と17〜18kgぐらい?で、合計25kg超。母は強しであります。
電車の中で診察が終わったとメールが入り、結果骨折だったとのこと。自分が、人生で一度しか骨折というものを経験していないからか、子どものことだからか、多少の覚悟はしていたものの、それでもやはり動揺している自分に気付く、つり革の下。目の前真っ暗になるって感じではなかったんだけど。
かわいそうだなぁという思いと、大丈夫かなぁ、泣いてないかなぁという思いと、治るまでどうやって生活するんだろうという思いなどがぐるぐる回ってるうちに電車は駅に着いた。
ホームに降り立つと見える我が家の車。診察は終わったものの、子ども二人を嫁さん一人で連れて帰るのも大変ということで、駅に車を回してそこで待っててもらった。てくてく歩き、階段を登って降りて、車のドアを開けると大泣きしてる息子が助手席にいた。
そんなには痛がってないと聞いていたのでびっくりした。事情を聞いてみると、保育園に行っても大人しくしていないといけないという話をされて、みんなと一緒に遊びたい、じっとなんかしてたくない、お外で遊びたいということで泣き出してしまったらしい。まぁ、そら、そーだよね。この時分の子どもにジッとしてろって方がムリがあるわ(笑) 病院の先生も「安静にしていてね、無理だと思うけど。。」と言ってたらしい。
ジッとしてないと治るのが遅くなっちゃうんだよと言い聞かせ、泣き止んだら、何の事は無い、こちらの心配をよそにケロっとしてる息子。話をしてみると、大して痛くもないらしく、歩けないわけでもないと。一安心しつつ、時間も遅くなってしまったので息子の好きなお店に夕飯を食べに行くことに。
お店に着いても、普段とさして変わらない様子で、大人しくしてろって言ってるのに、聞く耳なんか持たず、笑いながら足を少し引きずりながらもふざけ歩いてる。オマケに、(たぶん、おそらく、いや、ほぼ間違いなく)オモチャ欲しさに「おこさまらーめん、たべてみたい〜」とか言い出す始末。いや、キミ、今までだって食べたことあるでしょう...無論、そんなツッコミは意に介さず、頑固者の本領発揮でゴリ押し。骨折の哀れみもあり、「絶対お腹いっぱいになんかならないぞ。足りなくても知らないからな〜」とだけ言って許可。
蓋を開けてみれば予想通りお子様ラーメンだけで満腹になるわけもなく、私のラーメンも半分近く食べていた。いや、予想以上の食べっぷりだった。娘ともシェアするつもりで、多めに頼んでおいたのに、兄妹して予想を上回る食欲を見せてくれたお陰で私が物足りなくなる事態(笑) まぁ、いっぱい食べて早く治してくれるに越したことはない。
悪いことの後にはいいことがあるのか、おこさまらーめんを食べると貰えるおもちゃを店員さんのご好意で運良く2つ貰えた息子。ところが、2つ目のおもちゃは種類が気に入らないらしく、頑固にいらないと言い張る。じゃあ、妹にあげようということでその場は治まるが、変なところに頑固な息子。
帰路に着き、家の駐車場に到着。車から普通に降りて普通に歩いて家に帰ろうとするので、抱っこしてあげた。疲れて帰って来ているんだろうし、もう少し幼い頃だったら、自ら抱っこをせがんできていたろうに。こんなとこでも成長を感じてしまう。単純に疲れてなくて、大して痛くなかっただけかもしれないけど。
でも、自分の息子が骨折する(できる?)ようなお年頃になったってことが何よりびっくりだし、大きくなったんだなぁとしみじみ感じてしまう出来事でありました。